『大唐狄公案』見終わった④

 

見終わったー。見終わりましたー。

 

投稿遅くなりましたが、以下、ざっくりネタバレ込み感想。

 

 

ジャンルとしてはミステリーものになるこの作品。

基本的に主人公の狄仁傑と楽坊の妓女(でいいのか?)曹安がヒーロー・ヒロインとなっているんですが、この二人に関しては変な恋愛模様を無駄に描いてなくて、つかず離れずみたいな距離感の描き方が個人的に好きでした。要は最初からいきなり恋愛要素にガン振りしたストーリーじゃなくて良かったなという。

逆に恋愛要素少なすぎるので、序盤はそういうのを求めてる人は「何か違う」って思う人ももしかしたらいるかもしれない。ラブストーリー見たかったら、別の作品見るしかない。

 

・狄仁傑

 主人公であり史実にもいた人物。作中では史実似たように、県令として武皇后(で合ってるよね?)に命じられて地方を回ることになるわけだが、そこで行くのが蓬莱と蘭坊の2か所で、そこで起きる事件を描いている。

 性格は基本的に真面目だよね。あと、皇后から命じられているのと自分の中のポリシーみたいなものがあるんだと思うんだけど、それもあって犯罪を可能な限り法に基づいて裁くマン。そのため、事件解決のためならば捜査でちょいちょい江湖の人間を頼ったり、馬栄にサラッと鍵開けさせたりと、「それはいいのかw」みたいなツッコミもあったり(笑)。

 曹安に対しては、いかにどんだけ想っているかというのが話が進むにつれて描写されていてそれが好き。

 

・曹安

 作中のヒロイン。ヒロインと言っても出会った当初は楽坊で妓女をやっていたので、基本的に狄仁傑が出向かないと出番がなかったけれど、蘭坊に一緒に行くことになってからはガンガンに活躍しまくった。頭脳明晰で狄仁傑とはまた違った視点で物事を冷静に見れるキャラ(というイメージ)。それもあってか、あとはちょっと昔の知り合いだったというのもあってか、楽坊にいた時は狄仁傑が何かあるとちょくちょく話をしに通う仲になっていたのがすごいなーと思ったり。

 

f:id:shenwu404:20240320153918j:image

二人のこの距離感と雰囲気が好き。

 

・喬泰、馬栄、洪おじ

  喬泰、馬栄は最初出てきた時は「この2人は何なんだ」状態でした。話が進むにつれ、2人の活躍する場面も出てくるんですが、馬栄はキャラ(性格)のせいと狄仁傑たちが蓬莱から蘭坊へ行くという話の流れの中で物語に波を作る点というで、良くも悪くもああいう事をやっちゃって、見た人のほとんどが馬栄のことあのシーンで嫌いになった人多いんじゃないかなと思います。逆に言うと、馬栄にとってはそこがターニングポイントになったと言えばなっていて、その後は多少口うるさいところはありますけど、基本的に狄仁傑のことを信じて行動してるんですよね。ってか、彼女は出自が詳細不明なんだけど(勝手に孤児かなんかで江湖渡り歩いたんじゃないかと思っている)、男性顔負けの強さなんですね。ついでに言えばピッキングも出来る。あと酒強い。能力面だけ見るとなかなかのチートキャラ。

 対する喬泰。こちらは作中で触れられてますが、脱走兵ですね。しかも脱走した原因が、上司の妻と駆け落ちとか、なかなかやりますねwまあ、失敗しちゃったけど。基本的に女性(特に惚れた人)には弱いというか、思いやりが強いキャラでしたね。元々兵士なのでそれなりに強く、そして読み書きできる。更に人間性においてもまとも。兄貴分と妹分っていう良いバランス関係の二人で、二人で行動してるのを見るのは楽しかったです。

 洪おじは、まじで面倒見のいいおじさん。ってか、超有能。

黄金の話で遭難したくだりで、しっかり迎えに来てくれてるあたり有能としか言えない。狄仁傑が小さい頃からずっと見ているだけあって、ある意味父親代わりになってるところもあるのかな。

 

メインキャラに関しては、ざっくり書くとこんな感じでしょうか。

あと2人だけ取り上げたいキャラがいるので書きます。

 

・刁小官

 個人的に初見の感想は「张若昀キタ――(゚∀゚)――!!」です(笑)。ミーハーですみません。

見ているうちにどんなキャラかというのがわかり、自分が今まで見てきた(彼が演じた)张若昀のキャラクターというのはどれも主役で、しかもちょっと変わった性格のキャラもいたけれど(例えば慶余年の主人公)、悪役ではないんですよね。けれど、今回は悪役で、また絶対悪なキャラというわけではないところがミソ。

笑う演技なんか、他作品のキャラとはまた違う、いわゆる悪い笑い方の演技をしていて、そういうのを見れて新鮮でした。

あと、この刁小官というキャラ、名前からしておいしいキャラなんですよね。

“刁”は「悪賢い、ずるい」などの意味で、“小官”は「小役人」という意味。たぶん刁という苗字あるっぽいんですけど、あえて深読みするなら「悪賢い小役人」という皮肉った名前をつけてるんですよね。たぶん。

刁小官も「法律や役人なんてクソくらえ」と思っている内の一人で、作中の唐代の法が蘭坊という辺境の地まではさすがに行き届いていない・・・というか全体には行き届かせられない。無法地帯になるのはしょうがないと言えばある意味しょうがないのかもしれない。

この回はアクション・戦闘シーンも迫力満点で、見入るばかりでした。

f:id:shenwu404:20240319201811j:image

特に弓対決は2人とも実力があるので、絵になります。

まじカッコイイ。

 

f:id:shenwu404:20240319201823j:image

その次の話に出てくる十一娘とのアクションも見応えありまくりでした。

画像は対決シーンなんだけど、ちょっと暗くてわかりづらいですね。もうちっといい画像貼るべきだった。

 

・・・と、長くなったので、取り上げたい残りの一人は次にします。

まさか二千字超えるとは。