『月に咲く花の如く』見終わった。

月に咲く花の如く | ドラマ | BS11(イレブン)|全番組が無料放送

久々に長編ドラマ見ました。

まあ、基本的に中国ドラマはどれも長編ですが、全74集はボリューム満点でした。

 

最初はチェン・シャオが出てるから、チェン・シャオがどんなキャラを演じているのかと思って見始めたんですよね。そしたらすごい!キャスト陣がめっちゃ豪華!!

しかも話も面白くてどんどん見入っちゃいましたね。

 

以下、ネタバレというかメインキャラ何人か語りつつ感想をば。

 

 

周瑩:今作の主人公。wikiによると(wikiがあったことにびっくり)、実際の人物をモチーフに描かれているらしいですね。演じた役者さん見たことあるなーと思ったら、映画『SPIRIT』で主人公(演:ジェット・リー)が失意のどん底でさ迷っていたところで偶然たどり着いた村の娘役演じていたのを検索して知る。

周瑩は終始すごかったですね、キャラも役者さんの演技も。あの時代にはなかなかいない素敵な女性。

 

呉聘:ちょっと前まで『飛孤外伝』でピーター・ホーを見ていたので、話も違えばキャラも違うので、演技も全然違っていてびっくりでした。『飛孤外伝』では田帰農という悪役(で、いいのかな)を演じていて、こっちでは主人公の夫で超絶やさしい若旦那役を演じて、びっくりです。

呉聘はね、もう物語上しょうがなかったんだろうけど、亡くなったシーンがまじでショックでしたね。あのシーン見た時は「マジで!?」って思いました。その後、お父ちゃんも罠にかかって亡くなっちゃうし。呉家東院は本当に大変。

 

沈星移:チェン・シャオが演じた沈家の次男坊。古装劇や現代劇での様々な見た目というかビジュアルを見てきましたが、辮髪姿は新鮮でしたね。男性の役者さんて、辮髪(あるいは坊主)と古装劇でよく見る髪型や現代劇だとまた作品によって髪型変わるので、それで一気に印象が変わりますね。

そして作中で一番成長したし、色々と時代の流れと共に変わったキャラが星移じゃないかと個人的に思いました。

だって最初、初登場時は沈家の長男(月生)がしっかり者だった反面のせいか、見事なまでの俺様体質というかジャイアニズムばりばりのわがままっ子で、見た時「!?」っていう感じでしたね。このまま俺様系の演技をチェン・シャオは演じるのかな?(笑)と思ってました。というか、あんな演技も出来ると言うか、するんだなーと感心しました。
物語が進むにつれて、星移にもターニングポイントが何度も訪れるわけですが、そこで自分から苦労を買って出て商人として独り立ちをするも、商いを杜明礼に阻害されて自分の道を最後まで曲げずにいった結果、商人から変法と革命の道に進んで、最後はね・・・。

個人的には沈家が没落してしまったところで、周瑩と結ばれてほしかったなーと思いましたね。いつの間にか孫文と知り合いになっているレベルのお尋ね者になっちゃっていたから難しいんだけど。いやー切ない。

 

趙白石:周瑩のために後半の後半に白から黒になった人。

恩師に裏切られたとわかったくだりのシーンと、その恩師を自分の手を汚すことなく死に追いやるシーン、あの辺のシーンは衝撃的ですね。

最初登場した時はそんなに重要なキャラじゃないのかなと思っていたんですが、思った以上に重要な役人キャラでしたね。罷免されたり、復活したり、色々と大変な目にあわされてましたが。

結局、白石にとって呉漪<周瑩だったんですよね。これがまた何とも複雑。

 

周老四:リウ・ペイチーが演じた周瑩の養父。

基本的に自由人で酒と賭博があればいいっていう、それだけ見るとろくでなしなんだけど、なんやかんや周瑩のことを気にかけていて、娘の幸せについては本気で想っていた父ちゃん。リウ・ペイチーも好きなので見れてよかった。演技やっぱいいですよね。

 

杜明礼と査坤:なかなかに憎めない悪役たち。いや、やったことは許されない悪事ばかりだったんですけどね、この二人の関係と出自、それを考える・見てると「う~ん」と何とも言えない気分になりましたね。

それにしてもアクションシーンは基本的に少ない作品なのであまり査坤が活躍するシーンは少ないんですが、最後の杜明礼を守るために戦うシーンはすごかった。

杜明礼の役者さんが作中ちょいちょい歌っていたけど、うめーなと地味に思ったり。

 

いやーいい作品が見れて良かったです。

涙腺もろくなったせいか、ちょいちょい泣いてしまっていました。

ついでにほとんどの役者さんの声がご本人たちのお声という、中国ドラマじゃかなり貴重なこの作品。本当に良い作品でした。

 

話数は多いですが、見たことない方におすすめしたい作品の一つです!